卒塾生
- shinpujyuku
- 2024年8月5日
- 読了時間: 2分
ガラッ!ドタドタ...
昨日のお昼12時過ぎ、僕が一階の教室で束の間の休息をとっていると、急に玄関の扉が開き、二階に駆け上がる足音が聞こえてきた。
最初はびっくりして「不審者か!?」とも思った。
(生徒はみな玄関で入退室の手続きを踏むことになっている。)
しかし、「こんにちは~。」というゆったりとした懐かしい声が足音とともに階下に降りてくると、僕の不安はスっと和らぎ、それと同時に大きな驚きと喜びとが入り交じった感情が芽生えるのを覚えた。
数年前東北の難しい大学に入学し、そこで一人暮らしをしているはずの彼女がこちらに帰省した際、塾に立ち寄ってくれたとのこと。
お互いあまり時間がなかったことと近況が気になるのとで、色々な質問を矢継ぎ早に投げ掛けてしまった。
しかし、彼女はその一つ一つの質問に丁寧に答えてくれた。
そして教室で写真を撮った後、
「また来ます!」
と言って去っていく彼女の後ろ姿を見送った。
彼女を教えたのは計7年間である。
表舞台では中高時代に何度も成績優秀者に選ばれ、第一志望の大学に見事合格した。
しかし、その陰には並外れた努力があったことを僕は十分に知っている。
昨日の短時間の会話を通して、彼女が大学に入ってからもたゆまぬ努力を続けていることが手に取るように伝わってきた。
だからこそ、これからの彼女の活躍も全面的に応援していきたいと思う。