学校のワーク
- shinpujyuku
- 2月19日
- 読了時間: 3分
中学生にとって、学校のワークは主に
① テストに向けた勉強
② 内申点
という2つの大きな目的のためにとても大切なものだ。
学校のワークは定期テスト当日に学校に提出することになっている。
その提出を前にして生徒たちの学校のワークをチェックすることにしているのは、無論「高い点数を取ってほしい!」というたった一つの思いからである。
しかし、今年度は生徒たちのワークへの取り組み方を指導することが特に多かった。
① 理・社のワーク
教科書を見ながら、大変多くの時間を掛けて空所を埋めていく生徒がいる。
僕が小学生の頃に夏目漱石や太宰治の小説を読みながら、難しい言葉の意味を知るために頻繁に国語辞典を引いていたことを思い出す。
その行為を通じて「わからない語句がどこに書いてあるか。」という検索能力はアップするかもしれないが、テスト前にその能力を高める必要性はどこにもない。
・空所をスラスラと埋められる場合以外は答えを書き写し、その暗記に多くの時間を掛けてほしい。
というのが僕の考えるもっとも良い勉強法である。
ただし、理科の計算問題は暗記するような代物ではないので、解き方を身につけてから1問1問式を書いて、丁寧に取り組んでほしいと伝えている。
② 数学のワーク
解けるだけ解いて、赤字で答えを写してハイ終わり。
以前の記事にも書いているが、これは完全に間違った勉強法である。
「なぜ間違ったのか。」「何がわかっていなかったのか。」「正しくはどう解くのか。」
そういったことを間違った問題のそばにメモするようにしてもらっている。
そして、答えを見ることなく、間違った問題を自力で解けるようになるまで何度も解きなおす。
「もう大丈夫。」と自信をつけた状態で僕の所に来て、「問題を出してください。」と言う。
当人が間違った問題から数問出題し、正解すればクリア、というのが定期テスト前限定の課題である。
今年度は例年と比べ、①・②がうまくできていない生徒が多く見られた。
まずもって学校のワークに取り組み始めるのが遅く、定期テスト前日になってもいまだに夜通しでワークの空所を埋める作業を行っているような生徒に関しては、②まで手が回るはずがない。
そして、テスト2,3日前に空所を埋める作業を終えていたとしても、②のメモややり直しが不十分で、結局僕から出題された問題に間違ってしまう。
それはすなわち学校のテスト本番でもその問題を間違えてしまうということだ。
「どういう風に声掛けをすればきちんとやってくれるのかな。」と大いに悩まされた1年だった。