定期テスト前勉強
- shinpujyuku
- 2023年10月17日
- 読了時間: 3分
地元の中学校の定期テストは今日で終わりだ。
ひとまず皆に「おつかれさま。」と言いたいところである。
「自習室を使うかどうか。」という点において、テスト前の勉強の仕方は一人ひとり異なる。
①自習室に入り浸っている。
②自習室をある程度使い、あとは家で勉強する。
③自習室をまったく使わず、ずっと家で勉強する。
①については、さらに
⑴黙々と勉強するお子さん
⑵頻繁に質問に来るお子さん
に分かれる。
いずれにしても、当人とコミュニケーションを図り、勉強の進捗度合いを確認できる点ではありがたい。
ただし、⑴の中には「長時間自習室にいることで勉強した気になってしまっている」お子さんがチラホラいる。
そういう場合には、こちらから適切な声掛けをして、奮起してもらう必要がある。
個人的には、②の勉強の仕方がもっとも理想的だと考える。
テスト前に、学校の数学や理科のワークからいくつか問題を出すと、正解できないお子さんがいる。
※ 形式的に「丸つけ・直し(赤字で答えを書くだけ)」をしただけで、「提出物が完成した」=「もう勉強した」と錯覚してしまっているケースが非常に多く見られる。
これが子どもの勉強における最大の問題点だと考えてきたし、それを解決すべく尽力してきた。
例、丸つけはこちらがすべておこなう 等
※については、また別の機会に書こうと思う。
こういうお子さんに対しては、こちらからできるだけフォローをするのだが、それですべての弱点が見えるとも限らない。
②のような勉強法で、自分で勉強する中で、みずからその弱点を見つけ、自発的に質問しに来て欲しいというのが、理想的ではないか。
ただ、そういう勉強ができるお子さんはほとんどいない。
「じゃあ、試験前の自学を強制すればいいではないか。」
という議論になり得る。
これは僕の考えには毛頭ない。
何でもかんでも長時間やればいいというのは、非常に短絡的である。
長年子どもの集中力を観察してきたが、1時間半、長くて2時間が関の山である。
自学ならばもう少し長くもつが、それでも余程の胆力がない限り、途中で集中力が切れてしまう。
だから、①の⑴のケースでは、こちらから声掛けをさせてもらうのである。
自発的に長時間勉強するのは、立派なことだと思う。
ただ、それをこちらから無理やり押し付けるのは、ただのエゴである。
本人が本人なりのペースで勉強するのが、もっとも良い。
そういう意味で、②が理想的だと考える。
では、③はどうだろうか。
先の議論通り、「家で勉強する」というのは本人の意志による選択であって、僕がとやかく言うことではない。
周りに人がいない環境の方が集中できるお子さんも実際にいる。
ただし、こちらから見ると、どんな勉強をどれくらいできているかというのは、完全なるブラックボックスである。
その勉強には責任を持てないし、次に顔を合わせた時に、
「家でちゃんと勉強できた?」
と聞くくらいしかないのだが、それが無責任だと捉えられ、
「授業や試験前勉強を長時間強制される方が良い。」
ということであれば、当塾は合わないだろう。
ただし、前回の定期テスト前には頻繁に勉強に来ていたのに、今回はまったく来なかったということであれば、
「どうしたの?体調が悪かった?」
というような問いかけをする。
いずれにせよ、自分に合ったベストな勉強法を確立してほしいという思いだ。