新しい学校生活
- shinpujyuku
- 2024年4月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月3日
4月に入り、子どもたちはみな新しい学校生活を送り始めている。
「仲の良い子と同じクラスになれなかった。でも新しい友だちがたくさんできた。」
「部活の体験に行ってみて楽しかった。」
「おもしろく、わかりやすい授業がある。」
「購買で初めてパンを買ってみた。」
などなど、学校でのさまざまな話を聞かせてくれる。
「少人数制の塾」だからだろう、わりと早いうちから子どもたち一人ひとりの性格がわかってくる。
十人十色の子どもたち一人ひとりから、「新しい環境になんとか適応し、楽しいと思えることがじょじょに増えてきている。」という旨の話を聞くだけで、とてもうれしい気持ちになる。
逆に、最近では悩み相談を持ち掛けられることも少なくない。
そんな折、僕はといえば、まるでホワイトボード上の難しい数学の問題と対峙するときのように「うーん。」と頭をひねりながら、最適解を導こうとするのである。
お世辞にも「人生経験が豊かだ。」という自負はないので、英数の問題を解説する時にするような的確なアドバイスができている自信はこれっぽっちもないのだが、それでも自分なりに最善のアドバイスをすることを心掛けている。
先にも書いたが、もちろん子どもたち一人ひとりの性格や生活環境は異なるので、それに応じて僕の出す答えも一通りではない。
こういうことにも必ず時間をかけるのは先と同じ理由で、その子たちに「楽しい学校生活を送ってほしい。」というただ一つの思いからである。
子どもたちは僕の言葉に熱心に耳を傾け、そして僕への感謝の言葉を口にすることもある。
僕は内心冷や汗をかきながらも、自分なりの役目を務めたことに安堵し、再び勉強の話へと戻っていく。
2024年の4月はそんな一か月だった。