春休み勉強会
- shinpujyuku
- 4月4日
- 読了時間: 3分
従来より長期休暇(春休み・夏休み・冬休み)の間は午前中から自習室を開けている。
自由参加であるにもかかわらず、今回の春休みは例年をはるかに上回る数の生徒たちが勉強に来ている。
自分で計画立てて勉強しに来るその姿勢はぜひとも応援したくなるものである。
春休み期間中、自習室内では僕がずっと監督しており、主に
・課題の添削
・質問受け
の2つをおこなっている。
皆「丸付けをしてください。」と課題を持って来たり、「この問題を教えてください。」と各教科の質問(多い順に 数学→理科→社会→国語)をしたりしてくる。
ある時ふと「当塾に来ている子たちはどうして数学が得意になるのだろう?」と考えたことがある。
その時まず頭に思い浮かんだのがこの2つの組み合わせだ。
自分で「良かれ。」と思って作った解答が客観的に見てどうかとチェックされる。
一方、自分の内から湧いて出てきた疑問を進んで質問することによって解消する。
これら2つの組み合わせによって、現時点での問題点がすみずみまで解決される。
どちらか一方が欠けていると効果的な勉強にならない。
しかし、添削と質問受けの両方が備わっている塾は山ほどある。
では、なぜ当塾の生徒はとりわけ数学の成績が良いのだろう。
そこで思い至ったのが、「そのカギは当塾の添削の方法にあるのではないだろうか。」ということである。
勉強が苦手だという場合、その原因は「新しい知識が身についていないこと」だけにあるのではない。
「”良くない習慣”が長い年月の中で染みついてしまっている」ケースが多々ある。
”良くない習慣”というのは、たとえば数学で言うと、
・文字が小さすぎる。
・式を書かない。
・式がどこに書かれているかわからない。
・単位をつけない。
などなど。
これらはすべて正答率を下げる直接的・間接的要因になり得るのに、問題を解き進めたり、自分で解答を見て丸付けしたりしている時間内ではなかなか気付けないものばかりだ。
いわば”勉強の盲点”である。
僕の添削は単に丸付けをするだけではなく、間違った問題の横などに大切なアドバイスを書き添え、さらに課題を返却する際に口頭でもわかりやすく伝える。
加えて、毎月の報告書や年3回の懇談でも言及する。
我ながらとてもしつこい。
その心は「文字+言葉で何度も伝えられた方が理解できるでしょ。」ということである。
そして上に挙げたような”良くない習慣”が払拭されるまで、何日/何か月/何年掛かろうが、諦めることなく懇々とアドバイスを続ける。
しかもそれらをすべて僕一人で。
あえて間に誰かを挟ま「ない」ことによって、一人ひとりのクセや間違い方をすべて熟知することができ、的確なアドバイスを直接してあげられる。
こうして一人ひとりの勉強法が改善されていくのだという結論に達した。
前回の記事でも言及したがこれは途方もなく膨大な仕事量である。
しかし「みなに勉強を得意になってほしい!」という一途な思いが自分自身を突き動かしてきた。
(「鶏が先か、卵が先か」ならぬ「『勉強が得意!』が先か、『勉強大好き!』が先か」論争についてはまた別の記事に書こうと思う。)
この体とアタマが動く限りは延々と続けていくつもりである。