2種類の言葉
- shinpujyuku
- 2023年11月14日
- 読了時間: 1分
「君は絶対に合格するよ。」
という言葉をよく目にしたり、耳にしたりする。
日々教えていると、
「この子は合格しそうだな。」
「この子は厳しいな。」
という肌感は確かにある程度つかめる。
しかし、「絶対に合格する。」と思うことはない。
たとえば、受験当日の問題が苦手なものばかりだったり、体調が悪かったりしたらどうだろうか。
あるいは、その年だけ受験者数が2倍に膨れ上がるかもしれない。
そんな条件下で、本当に「絶対に」合格できるだろうか。
塾という場所は、志望校への合格確率をできる限り100%に近づけるお手伝いをする空間である。
しかし、どんなに頑張っても、上記のような理由で100%になることはないのである。
また、「絶対に合格する。」と言われたことによって、
「じゃあ、もう勉強しなくていいや。」
と怠ける子さえ出てくるかもしれない。
そういった諸々の理由で、これほど無責任な言葉はないのである。
こういった「その時だけは聞き心地の良い言葉」というのは他にも数多くあるが、僕は口にしない。(というより、そもそも思いつかない。)
これからも直した方が良いところについて諭し、本当に素晴らしいと思ったところを褒めていきたい。
たとえ前者が「耳ざわりな言葉」であったとしても。
時が経った後で、「確かに言う通りだったな。」と思ってもらえたら、それでいいと思う。