課題の出し方
- shinpujyuku
- 2023年10月22日
- 読了時間: 2分
塾という空間は、しばしば学校と対比される。
学校は大人数の生徒に対して、一様に同じ内容を教授し、同じ課題を提供する場所である。
しかし、それによって、みなが同じ学力に達したり、幸運にも勉強を好きになったりするわけではない。
学校の授業や課題への取り組み方・理解度が、一人ひとり違うためである。
一方で、学校の授業や課題だけでは足りないことを補うための場所が、塾である。
上に書いたように、学校では一人の先生が大人数の生徒を一挙に担当するため、生徒一人ひとりの弱点をカバーし切るのが困難だ。
塾ではそのケアをすることがもっとも重要だと考える。
・集団授業
昔はみんなに同じ分量の課題を出していた。
しかし最近では、同じクラス内でも理解度や課題を進めるスピードに大きな差がある場合には、できる限り一人ひとりの能力に合わせた課題を出すようにしている。
・個別授業
個別授業を受けられる方は、課題の有無からして、本人の希望制にしている。
「学校の課題で手いっぱいだ。」というお子さんには、たとえば試験前だけテストに向けた課題を出すなどしている。
一方で、「毎週課題を出してほしい。」というお子さんには、本人が望めば、1つ1つの回ごとに課題のための教材が変わることさえある。
いずれにしても、本人が「取り組みたい。」と言った以上、こちらも手を抜くわけにはいかない。
全員に対して同じ課題を出して、答えも本人たちに渡した方が、現状の何倍も楽なのは百も承知だが、それでは一人ひとりの弱点のカバーを成し得たことにはならないのだ。
自分の体がもつ限りは、この”非効率的”な手法を採用し続けていこうと思う。