物語の終わり
- shinpujyuku
- 2025年11月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年12月5日
9年間教えた姉弟が昨日をもって退塾した。
初めて弟くんと出会ったのは9年前。
算数道場の一生徒だった彼に算数を好きになってもらうべく、僕なりに一生懸命教えた。
それから一年後。
道場での最後の授業の日、僕が一人ひとりの生徒と親御さんにお別れのあいさつをする際、その姉弟の親御さんから一通のお手紙をいただいた。
そこには「これからもお世話になりたい。」という内容の長い文章がつづられていた。
そこからの9年間、実に長いお付き合いだった。
笑いあり、涙あり。
何度怒ったか、その回数も数えきれない。
しかしそこには「少しでも勉強を好きになってほしい。」という僕なりの愛情があった。
その姉弟からすれば、人生の半分以上を僕から教わったことになる。
その時間のなんと長いことか。
2人からどれくらい信頼されていたかはわからないが、今日の別れ際、一通のお手紙をもらった。
そこには
「コッシー(僕の呼び名)のおかげで勉強ができるようになりました。ありがとう!」
という感謝のことばがつづられていた。

当塾が目指す「勉強を好きになりました。」ではなかったのはただただ自分の力不足だが、それでも思わず涙ぐんでしまったのは言うまでもない。
最後教室の玄関扉を閉めて出て行ったその時にようやく「やり切った。」という感覚を覚え、肩の力が一気に抜けるのを感じた。
9年前のあの日あの場所で物語が始まり、昨日をもってその物語に幕が下りた。
2人がこれから楽しい大学・高校生活を送り、未来に羽ばたいていってくれることを心から願っている。