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​「勉強大好き!」ブログ

保護者のみなさまへ

僕の勉強に対する考え方などをつづっています。

一度ご覧いただけたら幸いです。

​※ 2023/4/10の記事がもっとも古いものです。

過去問

  • shinpujyuku
  • 5月24日
  • 読了時間: 4分

怒涛の試験前勉強会が一昨日やっと終わった。

期間中は生徒が入れ替わり立ち替わりやって来る。常に教室内は一階・二階とも満席である。生徒が一人入室・退室するたびに声を掛ける。退室者が使用した後の机・椅子を整え、除菌する。教室内の清掃をする。小テストや質問受けをおこなう。これらすべてを僕一人で断続的におこなう。常に動き回っている状態なので、ふだん授業をしている時よりもさらにキツイ。


前回の記事に書いたように、学校のワークや自作のプリントを用いて、可能な限り指導したつもりである。

当塾では自学をする場所(塾or自宅)は一人ひとりの自由だが、ここで勉強した時間が長い生徒ほど僕からのアドバイスを多く受けたのは間違いない。来週みんなから結果を聞くのが待ち遠しい。


さて、今回は「過去問の取り扱い」について書こうと思う。


結論から言うと、実力がつかないから定期テストの過去問は使わない。過去問はその単元を網羅的に勉強するための材料ではなく、学校の先生によってその単元の一部が切り取られ、編集されたものに過ぎない。生徒たちに過去問を解かせる塾が巷にはあふれているが、過去問をありがたがることに一体どれだけの意味があるだろうか。


しかし中には「どうしても使いたい!」という生徒もいるだろう。その場合、無理に止めることはしない。上記の自学場所(塾or自宅)の選択同様、一人ひとりがどういう勉強をしたいかも異なる。ただし、「その場合には事前に話してほしい。」と伝えている。

それぞれの塾にはそれぞれのやり方があり、「それに基づいて勉強すると成績が上がる。」という信念がある。しかしそれと同時に僕は一人ひとりのやり方も尊重するので、生徒たち一人ひとりに歩み寄りながらお互いに納得のいく勉強を進めていくことが大切だと考える。


「過去問とはなんぞや。」ということをもう少し書いておきたい。

今回の定期テストで「個人的に過去問を使いました。」と話してきた生徒に理解度を測るテストをおこなったところ、20点中10点だった。

僕が大いに心配するのはこういう状況で、自分で勉強をできた気になっていても実はできていない(=実力がついていない)ことがあり、その状態で過去問を使ってしまうと逆転の現象(①ではなく②)が起きてしまうということである。


① 「一通り完璧に勉強できた(=実力がついた)から、最終確認として過去問を使おう。」ということであれば一定の理解を示せる。この場合、当人が完璧に勉強できたかどうかをいかに判断すればよいか。ことに中学生が自分で判断するとなると、その判断は大雑把で甘いものになりやすい。そこには教える側からの客観的な判断が欠かせないのだ。上に書いた「事前に話してほしい」理由がまさにこれである。


完璧に勉強できていない(=実力がついていない)状態で過去問を使うと、「過去問を使ったから大丈夫だろう。」と実力がついた気になってしまうのである。そしてテスト本番で、

・過去問と似たようなテストを作る先生の場合 

… 高得点を取り、実力がついたと勘違いしてしまう。

・過去問と違うテストを作る先生の場合

… 過去問に出てきたのと同じ問題には正解できるが、他の実力問題には太刀打ちできず、結果思ったような点数が取れない。

という、いずれにしても好ましくない事態に陥ってしまうのだ。


そしてもっとも大きな問題は、過去問に依存してしまうと中3になって模試や受験本番といった実力テストで思うような点数が取れなくなってしまうのだ。塾に在籍している期間中「自分には実力があるんだ。」という大きな勘違いをさせ続け、最後の最後、受験本番で失敗させて悲しみのどん底に突き落とすようなことはしたくない。僕が過去問を一切使わないのはこういう信念があるからである。

しかしそれでも使いたいのであれば、「最低限こちらが出題する実力チェックテストをクリアして(=実力がついたとわかって)から使うようにしてほしい。」と呼び掛けている。

 
 

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