タイルの下(New!)
- shinpujyuku
- 24 時間前
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手洗い場の前のタイルにシミができていた。
拭いても取れない。
不思議に思い、試しに数枚めくってみたところ、下がびちょびちょになっていた。
正直、最初は漏水を疑った。
しかし、その場所は私も生徒たちも毎日使う場所である。
私はそこで手を洗い、鍋に水を汲み、洗い物もする。
さらに、日が当たらず空気もこもりやすい。
タイルをめくるのも1年以上ぶりだった。
実際に確認してみると、濡れていたのは一部のタイルの下だけで、フローリング自体は驚くほどきれいな状態だった。
漏水らしき箇所も見当たらない。
どうやら、日々のわずかな水滴が少しずつ入り込み、タイルの下に溜まっていたようである。
理科で教えている飽和水蒸気量の話を思い出した。
冬場は何とか蒸発できていた水分が、湿度の高い梅雨になって逃げにくくなり、タイル表面のシミとして現れたのかもしれない。
授業の合間に水を汲み、洗い物をし、生徒たちは手を洗う。
そうした日々の中で生まれたわずかな水滴が、1年という時間をかけてタイルの下へ積み重なっていたのだろう。
そう考えると、この水濡れも教室の日常が残した跡のように思えてくる。
しばらく乾かした後、元に戻そうと思う。
次にめくるのは、もう少し早めにした方が良さそうだ。
