青字と赤字
- shinpujyuku
- 2025年9月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年9月20日
当塾では定期テスト・模試の直前期等の特別な時期を除き、原則的に自分で課題の量と期限を決める。
それは小・中・高生を問わない。
また、追加で別の種類の課題を設定する子もおり、まさに「十人十色の課題」という言葉がふさわしい。
余程のこと(例えば「この分量をこの期限までにこなすのはさすがに無理だろう。」と僕が思う。)がない限り、生徒たち一人ひとりの設定に口を挟むことはない。
そのような課題を一元的に管理する僕が大変なのは言うまでもない。
当塾では丸付けをするのも基本的に僕の仕事である。
生徒や親御さんからはよく「聖徳太子みたい。」と言われる。
それが嬉しいと思ったことはなく、「そうしないと回らないからしているだけ。」というのが実情だ。
さて、当塾では自分で決めた課題の期限を守れなかった場合を青字、そこからさらに一週間経った場合を赤字と呼ぶ。
ホワイトボードに青字と赤字でその子の名前の頭文字と課題内容を書くことからその名をつけた。
青字になった子とはお話をするのが常だ。
一人ひとり事情を聞いた上で、特に急用や病気で勉強ができなかったという場合を除いては、ざっくり言うと
「自分の現状の能力やモチベーション、直近の予定等をふまえ、適切な分量の課題を設定してください。」という趣旨のお話をする。
そうしてその子に勉強の計画性が徐々に身についていくことを期待し、見守るというわけだ。
僕が口酸っぱく促す甲斐もあり、教室のホワイトボードには日々青字がついては消えていく。
青字は平均して毎日5人分ほどがついている状態で、赤字は1ヶ月に1人いるかいないかだ。
青字や赤字が少なければ少ないほど、僕の心には平穏が訪れる。
「この青字の課題はいつクリアするの。」
と本人に聞いたり、
「お子さんは今日来られますか。」
と親御さんにお電話をしたりする必要がないからだ。
そういうお話は決して楽しいものではないので、できれば僕もしたくはない。
しかし、しなければ生徒たちの意識は高まらないのだ。
塾でのありのままの様子を報告書に書くのも、これと意味が似ている。
「来月以降はこういう所を改善していこう。」と文字で伝えるのだ。
ただ授業をしていればいいのだとしたらどれだけ楽だろうか。
そうして青字になる頻度が減っていく子がいる一方で、中にはたびたび青字になる子がいる。
そういう子の特徴はふだんからコツコツ勉強せず、自分で設定した期日の前日または当日から焦って勉強し始め、結局間に合わない。
それなのになぜか毎度できもしない分量の課題を設定しようとする。
僕がお話をするとその時は必死を出して青字を消すのだが、再びすぐに青字になる。
その繰り返しだ。
その子の課題の設定が徐々に上手になり、また勉強への意識が高まっていくことを夢見てこんこんと諭すのだが、いっこうに良くなっていかない。
それは果たして僕の諭し方がおかしいからなのだろうか。
僕自身にできることを考えながら、日々歩んでいくしかない。